認知症ケア専門士試験 – 難易度・合格率・メリットなど

目次

認知症ケア専門士試験とは

認知症ケアに関する専門知識と実践力を評価する民間資格です。認知症の人への理解、生活支援、家族支援、ケアの方法、社会資源の活用など、介護・医療・福祉の現場で認知症ケアに関わるための知識が問われます。

資格取得には、認知症ケアに関する実務経験など、所定の受験資格を満たしたうえで認定試験に合格する必要があります。試験では、認知症ケアの基礎、認知症ケアの実際、社会資源など、公式テキストに準じた内容が出題されます。

介護施設、グループホーム、デイサービス、病院、訪問介護、地域包括支援センター、認知症ケアに関わる福祉・医療現場などで活かしやすい資格です。国家資格ではありませんが、認知症ケアの専門性を高めたい介護職・医療職・福祉職に向いた資格といえます。

認知症ケア専門士試験の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル介護・福祉
資格区分なし
受験資格試験実施年の3月31日から過去10年間に、認知症ケアに関連する施設・団体・機関などで3年以上の実務経験を有する者
試験日程年1回。第1次試験は例年7月ごろ、第2次試験は例年11月〜12月ごろに実施
試験方法第1次試験はWeb試験で実施。第2次試験は論述と面接などで実施
免除科目第1次試験の合格分野は一定期間有効。不合格分野のみ再受験できる場合あり
試験場所第1次試験は自宅などインターネット環境のある場所で受験可能。第2次試験は指定会場または指定方式で実施
受験料第1次試験 3,000円×受験分野数、4分野受験で12,000円。第2次試験 8,000円
登録・更新合格後、認定登録手続きにより認知症ケア専門士として認定。資格は5年ごとの更新制
問い合わせ日本認知症ケア学会
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認知症ケア専門士試験の試験日程

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
第1次試験:2026年7月12日3月10日~4月10日結果通知投函:8月17日
第2次試験:論述形式8月25日~9月25日公式ページで確認

認知症ケア専門士試験の試験内容

認知症の医学的理解、ケアの基本、家族支援、社会資源、倫理、チームケアなどが問われます。一次試験では認知症ケアに関する知識を確認し、二次試験では事例に基づく論述や面接を通じて、実践場面での考え方や対応力が評価されます。

出題範囲

出題範囲は、認知症ケアの基礎、認知症ケアの実際、認知症ケアにおける社会資源、認知症ケアにおける倫理の4分野です。

認知症ケアの基礎では、認知症の原因疾患、症状、診断、治療、薬物療法、非薬物療法などが出題されます。認知症ケアの実際では、コミュニケーション、生活支援、BPSDへの対応、家族支援、終末期ケアなどが中心です。

社会資源では、介護保険制度、地域包括支援センター、在宅サービス、施設サービス、権利擁護、成年後見制度などが問われます。倫理では、本人の意思尊重、尊厳の保持、身体拘束、虐待防止、チームケアでの判断などが出題対象になります。

試験科目と出題数

一次試験は、4分野に分かれた筆記試験です。認知症ケアの基礎、認知症ケアの実際、認知症ケアにおける社会資源、認知症ケアにおける倫理から出題されます。

二次試験では、認知症ケアの事例に基づく論述や面接が行われます。知識だけでなく、認知症の人の状態や生活背景を踏まえ、どのように支援を考えるかが確認されます。

合格基準

一次試験は、各分野で一定以上の得点を取る必要があります。分野ごとに合否判定が行われるため、総合点だけでなく、4分野をバランスよく得点することが求められます。

二次試験では、事例への理解、認知症ケアの考え方、本人や家族への支援、倫理的配慮、チームケアの視点などをもとに総合的に判定されます。

認知症ケア専門士試験の受験者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
2024年度2,585人1,182人45.7%
2023年度2,799人1,440人51.4%
2022年度3,666人1,998人54.5%
2021年度3,063人1,645人53.7%
2020年度2,550人1,442人56.5%

認知症ケア専門士試験の難易度

介護・福祉・医療系の民間資格の中ではやや専門性が高めです。認知症ケアに関する実務経験がある人であれば学習内容を理解しやすい一方、認知症の症状やケアの考え方に触れた経験が少ない人には難しさを感じやすい試験です。

この試験では、認知症の基礎知識、医学的理解、心理・行動症状、ケアの方法、家族支援、チームケア、倫理、制度、地域支援などが問われます。単に認知症の種類や症状を覚えるだけでなく、本人の状態や生活背景を踏まえて、どのような関わり方が適切かを考える力が求められます。

特に差が出やすいのは、認知症の症状とケアを結びつけて判断する部分です。アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症などでは、症状の出方や対応の注意点が異なります。もの忘れ、見当識障害、幻視、徘徊、興奮、不安、拒否、妄想などに対して、原因や背景を考えながら対応する視点が必要です。

また、認知症ケアでは、本人の尊厳や意思を尊重する姿勢も重要になります。安全確保だけを優先するのではなく、本人らしい生活をどう支えるか、家族や多職種とどう連携するかも問われるため、介護技術だけでなく倫理的な判断も関係します。

介護施設、グループホーム、デイサービス、訪問介護、医療機関、地域包括支援センターなどで認知症の人と関わっている人は、実務経験を活かしやすい資格です。一方で、認知症ケアの経験が少ない人は、医学的知識、症状の理解、ケアの考え方、家族支援を幅広く整理する必要があり、介護系の入門資格よりは学習負担が大きい試験です。

認知症ケア専門士試験の勉強

認知症の原因疾患、症状、診断・治療の基礎、ケアの考え方、家族支援、制度や地域連携などを幅広く学ぶことが大切です。まずは、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などの特徴を整理し、それぞれの症状や対応の違いを理解していくと学習しやすくなります。

勉強を進める際は、認知症の症状を単に暗記するだけでなく、本人がどのような不安や混乱を抱えているのかを考えながら学ぶことが重要です。記憶障害、見当識障害、判断力の低下、失語、失行、失認などの中核症状に加えて、徘徊、不穏、幻視、妄想、介護拒否などの行動・心理症状についても、背景にある原因や環境との関係を整理しておくと理解が深まりやすくなります。

また、認知症ケアでは、本人の尊厳を守り、その人らしい生活を支える視点が欠かせません。声かけの仕方、生活環境の整え方、食事・排泄・入浴などの日常生活支援、家族への関わり、介護負担への配慮などを具体的な場面と結びつけて学ぶと、試験対策だけでなく実務にもつながりやすくなります。医療、介護、福祉、地域包括支援センターなどとの連携も重要な学習ポイントです。

試験対策では、認知症の基礎知識、疾患別の特徴、ケアの方法、家族支援、制度・社会資源、事例問題をバランスよく復習すると効果的です。過去問や練習問題を解きながら、間違えた部分は「疾患理解」「症状の背景」「ケアの判断」「家族支援や地域連携」のどこでつまずいたのかを確認すると復習しやすくなります。知識を「本人の状態を理解する」「生活上の困りごとを整理する」「安心できるケアを考える」「家族や地域と連携する」という流れで学ぶと、試験本番でも応用しやすくなります。

資格を取得するメリット・活かせる仕事

この資格を取得した場合の最大のメリットは、認知症の方に対して適切なケアができるというところです。

ですから医療現場や介護施設などの仕事に就く際にも有効になります。

厚生労働省の発表によると、2012年時点で認知症の方は460万人もいることがわかっています。

2025年には1,000万人を超え、65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症を患っているということが予想されています。

そのため、認知症の方を的確に対する専門的な知識を持つ人材は現在でも非常に求められていますし、今後はより一層求められていきます。

また、仕事に活かせるだけではなく、身内の者が認知症になってしまった際にも、身に付けた知識や技術で適切なケアをしてあげられるところもメリットです。

資格侍

ただ、この資格を持っていることで資格手当てが付いたり、昇進に有利になるといったことにはあまり期待しない方がいいでしょう。

しかく姫

そういった意味でも、昇進や転職で有利に進める為には、この資格だけでは厳しいので、「ケアマネ」や「社会福祉士」などの資格と併用できれば大きな武器になるでしょう。

受験者の口コミ評判

タップ(クリック)で口コミが見れます

スーツ女維持費のかかる資格
0.5 佐緒里 30代会社員

取得後、医療・介護の現場で働いていますが、全くメリットはありません。にもかかわらず、認知症ケア専門士の学会からは毎年高い年会費を請求されるので収支でいえばマイナスです。維持費のかかる資格ですね。(2019年3月)

中年スーツ女スキルアップの為に取得する資格
3.0 こめ 40代会社員

認知症の方と関わる機会が多い方には、スキルアップできる最適な資格だと思います。そういった意味では取得するメリットはあると思いますが、この資格を持っているからといって、特別手当が付いたり転職に有利になると言うことは言えません。あくまでスキルアップの為に取得する資格です。(2018年7月)

中年女私服面倒だしお金もかかる
2.0 名無し 50代会社員

民間の資格になりますので、スキルアップの為に取得するのはいいと思いますが、資格として世間に認知されている資格ではありませんので、転職活動の際に有利に働くと言う事は無いと言っていいです。
履歴書には一応書けますが、「だから?」という感じ。そもそもなんでこんなに受験料が高いのか?しかも2年ごとに更新しなければいけないのが面倒だしお金もかかる。

若者スーツ男簡単だった
3.5 隼人 30代会社員

私はもともとケアマネを持っていましたので、試験項目が被っている所もあってか簡単にとることができました。この資格をとって資格手当が支給されている訳ではありませんが、転職の際には認知症に関心があると思わせることができますので、使えると思います。(2017年4月)

資格を広めてくれると嬉しいです!
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