
コミュニケーション検定とは
コミュニケーション検定は、相手の立場や状況を踏まえながら、自分の考えを分かりやすく伝える力を測る検定試験です。サーティファイ コミュニケーション能力認定委員会が主催しており、ビジネスや日常生活で必要となる対人コミュニケーション能力を確認できます。
試験では、話し方や言葉遣いだけでなく、相手の話を聞き取る力、状況に応じた表現、電話応対、来客対応、情報共有、チーム内でのやり取りなど、実践的なコミュニケーションに関する知識が問われます。2022年7月からは、非対面コミュニケーションなども出題範囲に含まれています。
資格区分は上級と初級の2つです。初級は知識試験のみですが、上級では知識試験に加えて面接試験も行われます。上級では、知識だけでは測りにくい、話す力や応答力なども評価されるのが特徴です。
現在の公開試験は、リモートWebテストによる在宅・在社受験で実施されています。試験会場へ行かずに受験できるため、学生や社会人でも受けやすい検定です。
コミュニケーション能力は、営業、接客、販売、事務、受付、コールセンター、管理職、チーム業務など、幅広い仕事で求められる力です。コミュニケーション検定は、就職活動や人材育成、ビジネスマナーの確認にも活用しやすい実用系の資格といえるでしょう。
コミュニケーション検定の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 教養・基礎 |
| 資格区分 | 上級、初級 |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 公開試験は年数回実施 |
| 試験方法 | 【上級】知識試験、面接試験 【初級】知識試験 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 自宅・会社など、インターネット環境のある場所 |
| 受験料 | 上級5,200円、初級3,300円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 株式会社サーティファイ |
| 関連資格 | 話しことば検定 あいさつ検定 サービス接遇検定 ビジネス心理検定 スピーチ検定 |
コミュニケーション検定の試験日
2026年度試験
| 級 | 申込期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 初級 | 3月10日~5月17日 | 5月24日 | 6月10日 |
| 初級 | 4月21日~6月28日 | 7月5日 | 7月22日 |
| 上級 | 4月28日~6月28日 | 7月12日 | 8月5日 |
| 初級 | 11月10日~1月17日 | 1月24日 | 2月10日 |
| 上級 | 11月24日~1月24日 | 2月7日 | 3月3日 |
コミュニケーション検定の試験内容
相手の立場や状況を考えながら、適切な言葉遣いや表現で自分の考えを伝える力を測る試験です。
試験では、話す力だけでなく、聞く力、状況判断、ビジネスマナー、電話応対、来客対応、チーム内でのやり取りなど、社会人として必要なコミュニケーション能力が幅広く問われます。
初級は、コミュニケーションに関する基本知識を確認する試験です。知識試験のみで実施され、社会人として必要な言葉遣いや聞き方、伝え方、マナーなどを理解しているかが問われます。
上級は、知識試験に加えて面接試験も行われます。知識として理解しているだけでなく、実際の場面で相手に分かりやすく伝えられるか、質問に対して適切に答えられるかなど、実践的なコミュニケーション能力が評価されます。
出題範囲
上級
上級では、ビジネスシーンで求められる高度なコミュニケーション能力が問われます。
相手の立場を理解したうえで、自分の意見を分かりやすく伝える力、状況に応じた言葉遣い、論理的な説明力、質疑応答への対応力などが必要です。
知識試験では、ビジネスマナー、来客対応、電話応対、情報共有、非対面コミュニケーション、チーム内でのやり取りなどが出題されます。面接試験では、実際に話す力や応答力が評価されるため、知識だけでなく実践力も求められます。
初級
初級では、社会人として必要な基本的なコミュニケーション知識が問われます。
あいさつ、言葉遣い、敬語、聞く姿勢、話の伝え方、相手への配慮、電話応対、来客対応など、ビジネスの基本場面で必要になる内容が中心です。
面接試験はなく、知識試験のみで実施されます。そのため、初めてコミュニケーション検定を受験する人や、就職活動前に基本的なビジネスマナーを確認したい人にも取り組みやすい級です。
合格基準
| 級 | 試験内容 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 上級 | 知識試験・面接試験 | 知識試験と面接試験の合計で65%以上 |
| 初級 | 知識試験 | 65%以上 |
コミュニケーション検定は、初級・上級ともに65%以上が合格基準です。
上級は知識試験だけでなく面接試験もあるため、問題を解く力に加えて、実際に相手へ分かりやすく伝える力も必要になります。
コミュニケーション検定の受験者数・合格率
受験者数や合格率は、公式には詳しく公表されていません。公式サイトでは、累計受験者数が110,675名、2024年度の平均合格率が92.0%と案内されています。全体の合格率は高めですが、上級では面接試験も行われるため、知識だけでなく実際に相手へ分かりやすく伝える力も求められます。
コミュニケーション検定の難易度
全体の合格率が高めに推移しているため、試験の難易度としてはかなり低めです。基本的なビジネスマナーや言葉遣い、相手への配慮などを理解していれば、初級は十分に合格を目指せるでしょう。
公式では学習時間の目安として、初級は12時間、上級は初級取得後16時間とされています。ただ、社会人経験があり、普段から電話応対・接客・報連相・メール対応などを行っている人であれば、そこまで長時間の学習をしなくても対応しやすい内容です。
初級は知識試験のみなので、コミュニケーションの基本やビジネスマナーを確認しておけば、それほど難しくありません。一方、上級は知識試験に加えて面接試験もあるため、問題を解くだけでなく、実際に相手へ分かりやすく伝える力も必要になります。
とはいえ、上級も極端に難しい試験ではありません。面接で緊張しやすい人や、自分の考えを言葉にするのが苦手な人は、事前に話す練習をしておくと安心です。
気になる方は、サーティファイ公式サイトに掲載されているサンプル問題を解いてみると、試験の雰囲気や難易度をつかみやすいでしょう。
就職で活かせる資格なのか
コミュニケーション検定は、取得したからといって特定の業務ができるようになる資格ではありません。そのため、簿記やIT系資格のように、実務スキルを直接証明する資格とは少し性質が異なります。
ただし、どの職種であってもコミュニケーション能力は必要です。営業、接客、販売、事務、受付、コールセンター、介護、医療、教育、チームで進める仕事など、相手の話を正しく理解し、自分の考えを分かりやすく伝える力は多くの職場で求められます。
そのため、コミュニケーション検定は、就職活動で社会人としての基本的な対人スキルやビジネスマナーを学んでいることを示す補助的な資格として活用できます。
ただし、資格そのものの知名度や評価は、TOEICや簿記などに比べると高くありません。就職で強くアピールするというより、面接や履歴書で「人とのやり取りを大切にしている」「基本的なビジネスマナーを身につけている」と伝える材料として考えるとよいでしょう。
取得しておいて損はありませんが、就職で活かすなら、実際の面接対応や自己PR、グループワークでの話し方にもつなげていくことが大切です。

