調理技術技能センターが実施している国家資格で、調理師資格の上位資格として認知されています。
この資格を取得することで、厚生労働大臣より、受験した科目の専門調理師の称号が与えられ、更に調理師学校の教員資格も与えられます。
試験は、「学科試験」と「実技試験」に分かれており、実技試験では、日本料理、西洋料理、麺料理、中国料理、すし料理、給食用特殊料理のいずれかを選択して受験することになります。
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専門調理師・調理技能士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(名称独占資格) |
ジャンル | 料理・食材 |
資格区分 | 日本料理、西洋料理、麺料理、中国料理、すし料理、給食用特殊料理 |
受験資格 | ・実務経験が8年以上で、尚且つ調理師免許を持っていた期間が3年以上 ・調理師養成施設で1年以上調理に関わる学科を卒業後、実務経験6年以上で、尚且つ調理師免許を持っていた期間が3年以上 |
試験日程 | 7月~8月、1月~2月(年2回) |
試験方法 | 筆記試験、実技試験 |
試験場所 | 年度により異なる |
受験料 | 【筆記試験】3,700円【実技試験】18,800円 |
登録・更新 | – |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 調理技術技能センター |
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専門調理師・調理技能士試験の試験内容
出題形式
出題範囲
- 共通問題
-
食品衛生および公衆衛生、食品および栄養、関係法規、安全衛生(40問)
- 料理区分別専門問題
-
調理一般、調理法、材料(20問)
合格点
【筆記試験】
真偽法により、正答数から誤答数を差し引いた数が、問題数の50%以上
【学科試験】
満点の60%以上
免除科目
- 過去の調理技術審査・技能検定試験の実技試験合格者は、合格した料理区分の実技試験が免除
- 過去の調理技術技能評価試験の筆記試験合格者には筆記試験が免除
※その他にもありますので、詳しくは「調理技術技能センター」のホームページをご覧ください
専門調理師・調理技能士試験の受験者数・合格率
合格率は60%程
専門調理師・調理技能士試験の難易度
調理師資格の上位資格と位置付けられているので、そう簡単な試験ではありません。
専門調理師・調理技能士試験の勉強法
問題集をこなしていき問題に慣れていくのが合格への一番の近道だと考えられます。
資格を取得するメリット
この資格を取得していると言うことは、通常の調理師に比べて、より一層高い専門技術や技能、知識を持っていると認識されます。
ですから、調理の仕事をするうえで料理長やシェフ、現場の責任者など、立場の高い地位に就ける可能性があります。現在調理師として仕事をしている方は、この資格を取得しておいて損はありません。
また、直接調理をする仕事だけではなく、食育など、人に食の重要さを伝えられる教育現場での仕事などにも活かすことができます。
また、日本の食文化を継承するために広報活動ができるほか、海外へ伝達する広報活動にも活かすことができます。
そして専門的な知識や技術がありますので、若手調理師の育成や教育などにも役立てることができます。
資格を活かせる仕事
この資格を取得しているということは、調理に対する専門知識や技術を持っている調理師ということですので、レストランなどのキッチンにおける料理長や現場責任者など、現場のトップに就く可能性が広がります。
飲食店の転職の際にも、この資格があることが、大きな強みとなります。
技術審査試験の実技試験で選択した試験科目の専門調理師であることが認められていますので、自分の得意で好きな分野の飲食店に就職できる可能性が高まります。
一般的な調理師よりも、専門知識や技術が優れていますので、専門的な調理など、難易度の高い調理の仕事にも就くことも可能です。
また、この資格を取得すると、調理師学校での教員資格も同時に取得することができます。
そのため、自身が調理する仕事以外にも、調理師学校や調理実習など、食に関わることを教える立場の職業に就くこともできます。
その他、飲食店などのメニューを考える仕事や、日本の食文化を流布する仕事、子どもに対する食育する仕事、高齢者施設や成人病予防の食事の指導者などの仕事にも活かすことができます。
職場によっては5,000円~1万円程度の資格手当が付くこともあるので、収入アップを見込むことができます。